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東京の家族信託・相続相談窓口 尊厳死宣言とは?

2019/03/22
介護

3月17日に肺炎でお亡くなりになった内田裕也さんが延命治療を拒んでいたという記事が載っていたので、今回は延命治療を拒む、それを前もって意思表示をして、形に遺す

尊厳死宣言についての内容を書きたいと思います。

 

まず尊厳死とは、回復の見込みのない末期状態に陥った際に、生命維持治療を中止して、人間としての尊厳を尊重し、死を迎えることを言います。

 

「もし俺が回復見込みのない末期状態になったときは、家族に迷惑をかけたくないから、延命治療をしないでくれ。」

あなたは愛する妻にそう伝えてありました。

妻も納得してます。

しかし、現実にそういった場面になったとき、妻はあなたの意思を尊重することができるでしょうか?

いくら意思を伝えてたとしても、実際決断をするのは妻です。

とても酷な決断を迫られるかもしれません。

そんな思いを愛する家族にさせたくありません。

 

それを回避するために、あなた自身が意思をちゃんと形(書面)として遺す必要があります。

それが尊厳死宣言書です。

日本では尊厳死についての法律がないので、尊厳死宣言書があっても必ず実行される保証はありませんが、日本尊厳死協会の調査によると、95%以上の医療関係者が本人の希望を受け入れたというデータもありますので、遺しておくことが望ましいです。

 

最近当事務所でも遺言書、任意後見契約と一緒に尊厳死宣言を作成する方が増えてますし、若い方からもご相談があります。

尊厳死宣言書は法律で書き方が決まってなく、ただ書いただけですと私文章にすぎません。

本人の意思で作成したと証明するためにも公正証書として作成しましょう。